TTEST 関数

説明

t検定に関連する確率を返します。2つのデータが平均値の等しい母集団から取り出されたものかどうかを確率的に調べることができます。

構文

TTEST(データ1, データ2, 尾部, 検定の種類)

引数

  • データ1 - 検定対象となる1つめのデータを示す参照式です。
  • データ2 - 検定対象となる2つめのデータを示す参照式です。
  • 尾部 - 片側検定と両側検定のどちらを行うかを数値で指定します。1: 片側検定、2: 両側検定
  • 検定の種類 - 実行するt検定の種類を数値で指定します。1: 対をなすデータのt検定、2: 等分散の2標本を対象とするt検定、3: 非等分散の2標本を対象とするt検定

やりたいこと
アプリAとアプリBのそれぞれに登録されている売上金額を対象に、対をなすデータのt検定の片側確率を計算する。= TTEST(アプリA!売上, アプリB!売上, 1, 1)
t検定を行う例です。ここでは、アプリAとアプリBにそれぞれ登録された売上金額について、「両者に差はない」を帰無仮説、「両者に差がある」を対立仮説として、有意水準5%で検定を行っています。帰無仮説が採択される場合"採択"、棄却される場合は"棄却"が返ります。= IF(TTEST(アプリA!売上, アプリB!売上, 2, 3) < 0.05, "棄却", "採択")

注意

  • 各データに含まれる有効な値が1つ以下の場合、エラーを返します。
  • 尾部や検定の種類に所定の値以外の値が入力された場合、エラーを返します。
  • 検定の種類が1のとき、データ1とデータ2の値の個数が異なる場合、または、データ1とデータ2の対応する値が全て一致する場合、エラーが返ります。
  • 検定の種類が2のとき、データ1とデータ2に含まれる全ての値が一致する場合、エラーが返ります。
  • 検定の種類が3のとき、データ1に含まれる値が全て同一であり、かつ、データ2に含まれる値が全て同一である場合、エラーが返ります。
  • 指定したデータに不正な値や空欄が含まれる場合、これらは無視されます。また、検定の種類に1を指定した場合、これらの値に加えてもう一方のデータの対応する値も無視されます。